公益財団法人 日本少年野球連盟 東日本ブロック

News--------------東日本ブロック

2022.6.10

創刊150周年スポーツ報知アーカイブ コラム「海岸通り」(2)

2013年11月3日付 スポーツ報知・海岸通り

「残したい大切な『あのとき』」

ボーイズリーグを担当して15年。先日、取材で訪れたある中学生チームの監督から、お礼の言葉をもらった。「あのときの写真はまだ、家に飾ってありますよ」。監督の長男がそのチームの主力だった2004年の夏、神奈川の全国大会予選準決勝で安打を放った瞬間を、私が撮った。何かと取材に協力してもらったお礼にと、後日差し上げたものだった。

その選手は24歳になった今も社会人野球でプレーを続けているが、父子ともに「中学野球の思い出は、忘れられないことばかり」と、写真を見るたびに笑みがこぼれるという。古いスクラップをめくると、同年7月14日付で「準決勝で敗れたが、(盗塁を刺すなど)意地をみせた」と彼が捕手として活躍した短い記事が載っている。

ボーイズリーグ特集は、2003年7月から連載が続いているが、毎週多くの小中学生たちの大切な「あのとき」を取材しているのだと、改めて感じさせられた。中学生の部では、新チームに切り替わる秋から翌年の夏まで1年間、数え切れないほどの熱戦が繰り広げられる。今月中旬には、その模様を伝えた2012年9月18日付から13年10月2日付の本紙紙面をA4判の冊子にまとめた「栄光に向かって 2013」(税込み1200円)が、弊社より通販限定で発売される。紙面に載せきれなかった写真も追加した一冊を多くの方々にご覧いただきたい。

【追記】本日6月10日、報知新聞社は創刊150周年を迎えました。本社社屋も海岸通り沿いの港区港南から両国に移転して心機一転です。コラムは9年前のものですが「栄光に向かって」は現在も毎年1年分のボーイズリーグ特集を一冊にまとめて12月頃に発売しています。(報知新聞社・芝野栄一)